今は引越しの挨拶をしない人も増えているようですが、最低限の礼儀として挨拶に行く人もまだまだたくさんいます。
そして結構悩むのが、そのときに持参する粗品についてです。何が喜ばれるのかとか、のしはつけるべきなのかとか、もし不在だったらどうしようとか…
これまで数え切れないほど引っ越しした経験から、私なりのベストな選択をご紹介します。
引越しの粗品は何がおすすめ?
引越しの挨拶で持参するのはあくまでも粗品ですから、当然高価なものではなくて日用品とかお菓子とかになります。
一般的な相場としては500円~1000円ですが、目的はあくまでも引越しの挨拶なので、それほどこだわる必要はありません。
粗品を選ぶ際のポイントは、引越し先の家族構成です。
ワンルームならば一人暮らしで間違いないでしょうが、2LDK以上であっても一人暮らしが多いところもありますから、出来れば不動産屋さんにどんな世帯が多いのか確認しておいてください。
そこでどんな粗品を選ぶべきかを決めるからです。
一人暮らしが多いようならば、タオルや洗剤等の日用品にするのがベストですし、家族で暮らしている世帯が多いようならば、引越し元の有名なお菓子なんかが喜ばれます。
何故一人暮らしと家族とで選ぶ粗品が違うのかというと、一人暮らしの場合は不在だったり居留守をつかったりが多いからです。
つまり、会えない可能性が大です。何度訪問しても会えない時、ドアノブにメッセージを添えて粗品を置いてくることを考えると、どうしたって日用品を選ぶしかありません。
お菓子には賞味期限がありますし、なにより口に入れるものですから、いくらメッセージカードが入っていたとしても食べる人はいないでしょう。その点日用品ならば安心して使うことが出来ます。
家族世帯の場合は、一人暮らしと比べると不在だったり居留守を使われたりは少ないですから、顔を合わせて挨拶できます。実際に言葉を交わして粗品を渡すわけですから、相手も安心して口にすることが出来ます。
ただ、いくら地元で有名なお菓子だとしても人それぞれ好みがありますから、日用品が一番無難であるのは確かです。
あれこれ迷うようでしたら、タオル一択です。これしかありません。同じ日用品でも洗剤などは好みが別れますが、タオルは好みなんて関係ありませんから^^。
引越しの粗品にのしはつけるの?
「たかだか500円程度の粗品にのしは不要じゃないの?」なんて思わないでもありません。
でも、例えばタオルや洗剤を粗品にした場合、そのまま渡せますか?ってことなんです。なんか格好が付かないというか恥ずかしいというか、贈り物としての体裁が欲しいですよね。
菓子折りなんかだったら、しっかりと包装してあるでしょうからそのまま渡せますが、タオルや洗剤の場合はその包装代わりにのし紙なんです。
粗品としての体裁を整えるために。(。-`ω´-)キッパリ!!
よく、名刺代わりに名前を覚えてもらうためなんて話を聞きますが、貰った人はそんなもの見もしません。タンスの奥にしまいこむか、のし紙をすぐに破り捨ててさっそく使うかのどちらかです。
気が合ってその後付き合いが深くなるようならば、お互い自然に相手の名前は覚えます。そうではなくて、顔を合わせたときに軽く挨拶をする程度ならば、例えそのときに名前を覚えたとしてもすぐに忘れてしまいます。
なので「のし紙をつけたから名前を覚えてくれたはず」なんて変な期待は持たないほうが無難です。
なお、表書きは「ご挨拶」か「粗品」、名前は苗字のみで外のしにします。
(タオルや洗剤を内のしには出来ないと思いますが念のため^^;)
引越しの粗品 不在のときはどうする?
最初の章でも少し触れましたが、一人暮らしの場合不在だったり居留守だったりするケースが多いです。特に女性の一人暮らしだったりすると、居留守がすなわち防犯に繋がりますから、何度訪問しても会えないことになります。
私の場合は3度訪問しても会えなかったら、もう挨拶は諦めます。縁がないものと思って。
あまりしつこく訪問しても相手に迷惑でしょうし、そもそも人付き合いを拒んている可能性だってあります。結局は会えなかったとしても、挨拶に伺ったという事実が大切だと思うのです。自分自身は何ら恥じるところがありませんから。
ただ、挨拶は諦めるものの、気持ちとして粗品だけは渡したいとの思いからドアノブに粗品をかける場合もあるでしょう。
そんなときは
ご挨拶に伺いましたが不在でしたので手紙にて失礼します」
そして、その粗品を受け取ってもらえたかどうかを必ず確認するほうがいいです。もし数日たってもドアノブにかかったままだとしたら、長期不在の可能性や受取拒否の可能性がありますから、持ち帰るようにしましょう。
それこそ縁がない相手と割り切ってしまうのがベストです。
まとめ
引越しの挨拶は「これから仲良くしましょう」ではなく、「引越してきましたのでどうぞよろしくお願いします」といった挨拶の意味合いが強いと思っています。
そして、その挨拶があったのか無かったのかで、ちょっとしたトラブルを避けることが出来たり、本来ならとるに足らないことが大きなトラブルになったりします。
防犯等の止む終えない事情がない限りは、粗品を携えて挨拶に行っておくことをおすすめする次第です^^v。