そろそろ、お歳暮を誰に贈るか考え始める時期ですよね。お歳暮って、もともとはお供え物から始まりましたが、現在では贈答品となっています。
でも、根底に流れる気持ちは当時から変わっておらず、お世話になった人たちに感謝の気持ちを込めた贈り物をする習慣です。
では、ある意味一番お世話になっているであろう、親にお歳暮を贈る必要はあるのでしょうか?
これ、結構悩む人が多いみたいです。
ではマナーとして見た場合、贈るべきなの贈る必要がないのか、果たしてどちらなのか考えてみることにしましょう。
お歳暮を親へ贈るのはマナーなの?
一口に親と言っても、実の親と義理の親がありますよね。そして親に対してお歳暮を贈ることを気にするのは、結婚した後、すなわち所帯を持ってからではないでしょうか。独身のうちは親元を離れたところで、とりたてて親に気を使うこともありません。
ところがいざ結婚すると、いろんなしがらみがまとわりついてきます。好むと好まざるとにかかわらず。そしてそのしがらみの一つが、お歳暮のような慣習だと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、お歳暮は慣習っていう前提で話を進めさせてもらいますね。
それを踏まえた上で結論を申し上げると、ご両親や生まれ育った地域がお歳暮を慣習だと思っているなら贈るのがマナーです。逆に、ご両親や生まれ育った地域がお歳暮に無頓着なら、贈らなくてもマナー違反にはなりません。
結局は慣習次第かい。ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
はい、そうなんです。でもここがとても大切なところで、慣習ってもう心のなかに根付いていますから、それが覆されるようなことがあると大問題になる可能性が大きいんです。
なのでどちらかの親がそういう慣習を持っているとするなら、両方の親にお歳暮を贈るのが無難です。というか絶対にそうするべきです。
もしこの記事を御覧いただいたいるあなたが奥様なら、一層のことそうするべきです。
何故かしらこういった人付き合いに関する慣習って、奥さんの裁量だと考えられていますから、たとえご主人が贈らなくていいよなんて言ってたとしても、まずはとにかくお歳暮を贈りましょう。
えっ?感謝の気持ちはどこにいったの?ですか…
あはは、そうですよね。もちろん、感謝の気持ちから贈るのがベストだと思いますが、今回はマナーとしてどうかという観点から見ています。
感謝していてその気持を届けたいのであれば、間違いなくお歳暮は贈りますよね?なら全く問題はありません。
そうではなくて、さっき例に上げたようにご主人は贈る必要が無いと言っているとか、自分の実家から気を使わなくていいからと言われたとかの場合ですね。
なんとなく贈る必要がないのかなってそのままにしておくと、相手の慣習次第では意図しない結果になる可能性があるってことです。
もう一度申し上げますと、どちらかの親が所帯を持った子供は親にお歳暮を贈るものって思っているとしたら、両方にお歳暮を贈ることをお勧めします。
いらぬ波風を立てる必要はありませんから。なのでマナーなんて英語よりも、日本人としての作法というのが正解かもしれませんね。
お歳暮を親へ贈るときにのしは必要それとも不要?
お歳暮を親へ贈る場合にのしは付けるべきなのか付ける必要がないのか。この悩みってきっと親子関係からくるものだと思うんですね。要は関係が近すぎるがために、そこまで改まる必要があるの?みたいな。
でも、お歳暮そのものが改まった行事ですから、のしは絶対に付けるべきというのが私の考えです。もしかしたら親の立場でも、そこまで改まらなくてもって思うかもしれませんが、そこはやはり形式と言うもの。
お歳暮である以上は、きっちりとのしを付けて渡すのが、先程も触れた日本人としての作法だと思います。
ちなみに、のしって内のしと外のしがありますよね。内のしは、贈答品にのしをかけたあとに包装紙で包み込んだもの。外のしは、包装紙の上からのしをかけたものです。
もちろん使い分けがあるんですが、内のしを使うのは次の2つのパターンです。
その一つは、日本人的な感性から来ていて、内祝いの場合は内のしです。別に内の漢字一緒だからじゃありませんよ。
何故って、内祝いは自分のお祝いごとのおすそ分けですから、慶事なんて大それたものじゃ無いっていう控えめな気持ちが根底にあるからです。こんな奥ゆかしさは、まさに日本人ならではの感性ですよね。とても素敵な考え方だと思います。
そしてあと一つは、とても散文的なものです。
宅配便とかによる郵送の場合にも内のしにします。
もうお気づきだと思いますが、のしが破れたりすることの無いようにです。まぁ、これも一つの配慮ではあるのでしょうが、個人的にはやはり現実的過ぎる気がして、余程遠方で無い限りは外のしで持参したいものだと思います。
お歳暮を親へ贈るときの金額はいくらが妥当?
親へ贈るのにも妥当な金額があるの?なんて思ってしまいますが、しっかりと相場というものが存在します。
個人的には、親に対しては金額なんて関係なく、喜んでくれるものを贈ればいいと思ってます。たとえ義理の親であるにしても、息子か娘が実の子供なのですから、遠慮や負担の気持ちなんてお互いにないでしょうから。
でもそうは言っても、駄菓子の詰め合わせ500円分とか、著名な絵画10億円とか、極端に走らないようにという配慮から決まっているのかもしれませんね(笑)。
冗談はさておき、実は親にかぎらず一般的には3千円がお歳暮に使う金額の相場みたいです。よほどお世話になった方に対しては、5千円といったところでしょうか。
この金額を最初目にした時には、ずいぶんと低い金額だなと感じましたが、何十件と贈り先があるとするなら、結構負担がかさみますよね。(汗)
まぁ、気にするべきはその金額で何が購入できるのって部分でしょうか。それによって果たして3千円が妥当なのかどうかが推し量れると思うのです。
私の場合は3千円って聞くとお酒一本かぁ~って感じです。でももしお歳暮で貰えるなら、その一本のお酒がとてもうれしいですよ^^v。
さて、個人的な話はともかくとして、3千円でも品物によっては結構豪華な見栄えのものが揃っています。
一番おすすめはお菓子系ですね。缶入りでぎっしり詰まった美味しそうな商品でも、お釣りが来ます。
次におすすめなのはコーヒーでしょうか。コーヒは好き嫌いがありますので万人向けとは言えませんが、結構豪華です。
その次は食料品ですね。定番のうどん類もいいですが、蟹の缶詰・瓶詰めとかスープセットとかハム・ウィンナーの詰め合わせとか、案外高級感のある商品があったりします。
最後はビールですね。これも定番の感があるものの、ダースでボリューム感もありますからビール好きなら小躍りすること請合いです。少なくとも私がもらったら、小躍りどころが大踊してしばらくは贈り主に足を向けて寝たりはしません。( ・`ω・´)キリッ
こうして購入できる品物を並べてみると、3千円って妥当な金額なのかなって思えます。相手に喜んでもらえて、なおかつそれなりに家計に優しいってことで。
まとめ
お歳暮を親へ贈るべきなのかどうかから始まって、のしの話やら金額の相場の話やらをさせてもらいました。主観はたくさん入っているものの、お歳暮の根底は感謝の気持ちという部分だけは揺るがない真実だと思います。
慣習がどうのこうのなんて、本来は考える必要なんか無いんですよね。あくまでも品物に気持ちを乗せて届けるのがお歳暮ですから。
ただ、社会で生きている以上しがらみから逃れることは出来ませんし、人付き合いを考えなくてはなりません。
私はそんな慣習に全く無頓着な性格でしたから、妻の故郷の慣習を理解しようともせず、従いもしませんでした。結果、義理の親とも義理の兄とも打ち解けることはなかったのです。
私にとっては異常に思える事でも、その地域で育った人にとっては常識で、それに従えない場合は気分を害してしまいます。相手が好きで結婚するのに、そんなしがらみが生まれてくるのもまた事実なんですよね。
あなたが感謝の気持ちから両方の親にお歳暮を贈ることを祈っています。もしそうでないとしても、無難に両方の親にお歳暮を贈ることをお勧めします。管理人の実体験から来るアドバイスとして受け止めていただけると嬉しいです。
では、素敵な年末と、喜びあふれる翌年をお迎えくださいますよう。