ひな祭りは女の子の節句ですが、その由来についてどうやって子供に伝えたらいいのか困ったことはありませんか?子供はいろんなことに疑問を持ちますから、「どうして?どうして?」に答えるのが大変ですよね。
今日はそんな子供の疑問にしっかりと答えることが出来るように、由来と食事に込められた願いを取り上げてみます。
これで「どうして?」攻撃に備えて下さい^^。
ひな祭りの由来とは
ひな祭りの由来を辿ると、中国の漢の時代まで遡ることになります。
漢の時代の某男性に3人の女の子が授かりましたが、残念なことに3人とも3日以内に死んでしまいました。嘆き悲しむ姿を見た近所の人たちが、3人の子供の亡骸をお酒で清めて川に流したことから始まり、災いや穢を川に流す風習になったと言われています。
3人とも3日以内とかの言い回しが、なんか3月3日に無理やりこじつけているような気がしてしまいますし、この由来が真実なのかどうかは私にはわかりません。そして、子供向けのお話でないことは確かですよね。なので、もう少し生活に密着したというか、お雛様に繋がる由来をご紹介しましょう。
神社や皇室では、古くから大祓(おおはらい)という儀式が行われています。大祓なんて言うとなんか仰々しいですが、要は厄除けのおまじないですね。そしてそのときに使われるのが人形(ひとがた)と呼ばれるもので、その人形に災いや穢を移して、川に流しました。
そしてその人形(ひとがた)が、やがて立派な人形(にんぎょう)へと変化し始めます。同時に、当時の人達にとって憧れと崇敬の対象だった皇室への思いから、その人形(にんぎょう)が親王飾り、つまり雛人形へ変化することとなりました。なので今に伝わる雛人形は、当時の皇室の服装とか様子を表しているわけなんですね。
具体的には、内裏雛は天皇・皇后(ご夫婦)を表し、三人官女や五人囃子等は皇室に仕える者たち、そしてひな壇に飾る調度類は嫁入り道具を表しているわけです。つまり、幸せな結婚生活に繋がるわけですね。
ひな祭りの由来 食べ物に込められた願い
ひな祭りと言えば、まずはひなあられと菱餅ですよね。どちらも3色に彩られていますが、それにはこんな意味が含まれています。
緑:健康(草)
赤:魔を払う(花)
それと、忘れては行けないのが白酒(甘酒)ですよね。
これ、もともとは桃花酒(桃の花びらを浮かべたお酒)でした。桃はとても縁起がいいものとされ、不老長寿の源でもあり邪気を払うものでもあったんですね。
中国思想からくるものだからでしょうか。あまり一般的にはならず、桃花酒の代わりに白酒が飲まれるようになったようです。
そして最後に来るのはやはりはまぐりのお吸い物でしょう。
昔、2枚貝は女の子を意味していました。そして2枚貝の中でもとくにはまぐりは、殻がピッタリと合わさっていて、他の蛤の貝殻と合わせようとしても合わないんですね。
そのことから、女性の貞操とか幸せ、そして夫婦和合に繋がるものとされました。なので、幸せな家庭を築くことを願って、ひな祭りにははまぐりのお吸い物を食べるわけです。
ちなみに、はまぐりの旬は地域によって違います。
あの有名な桑名のはまぐりの場合は初夏が旬ですから、ひな祭りには向かないんです^^;。
まとめ
簡単にひな祭りの由来と、食べ物(飲み物)に込められた意味をご紹介しました。ちょっとした知識であっても、目にしておくことで子供の疑問に答える参考になるのではと思います。
そして由来や願いを子供が知ることで、より一層ひな祭りを楽しむことが出来るのではないでしょうか?