喪中はがきを出すことは人生においてたった数度ですから、いざその立場に置かれると分からないことだらけです。
私もこれまで、祖父母・実の両親と4度喪中はがきを出したことがありますが、祖父母の時には両親が用意してくれました。
なので、本来の意味で喪中はがきを出す立場になったのは母親が亡くなったときで、その際の疑問がまさに今回の記事タイトルだったのです。
先に結論から申し上げてしまいますと、はがきは官製でも私製でもどちらでもよく、切手に関するマナーは特に無く、出す時期は11月下旬から12月初旬がベストです。
あはは、切手に関するマナーは特に無いなんて言い切ってしまいましたが、注意するべき点はもちろんあります。それは官製はがきであれ私製はがきであれ一緒ですね。
ではその辺を含めて、それぞれの理由に迫ってみたいと思います。
喪中はがきは官製と私製どちらがおすすめ?
官製はがきにしろ私製はがきにしろ、裏面に文章を印刷してもらうのは一緒ですよね。もしかしたら自分で印刷するという強者なのかもしれませんが、だとしても一緒です。どちらのはがきであれ、挨拶文の印刷は必要ですから。
では、両者の違いは何なのかと言うと、官製はがきは予め切手が印字されていて、私製はがきは切手を貼る必要があるという事です。
(私製はがきでは料金別納の選択もありますが、今回は対象外とします)
あなたが合理的な方だとするならば、切手を貼る手間のかからない官製はがきを選ぶかもしれません。
そうではなく、あなたが亡くなった方を今一度偲びながら、その思いを切手に乗せて送りたいと思うのならば、私製はがきを選ぶことでしょう。
こんな書き方をしてしまうと、前者はなんとなく人情味が薄い様にとらえられてしまうかもしれませんが、喪中はがきって結局のところ年賀状を出せないことを相手に伝えるものです。
そこに人情味云々は関係ありません。必要なことを淡々と行うか、今一度故人を偲ぶ機会と使うかの違いだけだと思います。要は自分で納得できたならそれがベストなんだろうなと。
さて、切手の話とは別に実はもっと重要な要因があります。
「いったい費用はいくらかかる?」ですね。
この記事を投稿する直前、実際に調べてみました。【喪中はがき 印刷】でトップに出てくる業者と、郵便局での印刷費用(はがき代含む)を薄墨タイプで比較です。
詳細な金額は伏せますが、どちらも変わりません。
仮に100枚の印刷を依頼した場合、郵便局で官製はがきに印刷してもらっても、印刷業者で私製はがきに印刷してもらって切手を別購入でも、1万円を少し切るくらいです。
まぁ、印刷業者に関しては安いところを探せば7~8千円なんて価格があるかもしれませんね。個人的には、喪中はがきで安さを追求したいとは思いませんので、先ほどの条件で比較しました。ご了承下さい。
ちょっと文面が長くなりましたので、もう一度要点だけまとめますね。
ポイント- 官製と私製の違いは、切手が印字済みか貼る必要があるかだけ
- 業者に印刷を依頼した場合の費用に大きな差は無い
- どちらを選ぶかはあくまでも自分の好み(自分が納得できればOK)
喪中はがきの切手にマナーはあるの?
官製はがきってすでに切手が印刷されていますし、私製はがきなら切手を購入するわけですが、どちらも切手の柄って数種類あるんですね。
官製はがきだと
- ヤマユリ
- 山桜
- 胡蝶蘭の三種
切手だと
- ニホンカモシカ
- ソメイヨシノ
- 弔事用花文様
- 慶事用扇面に梅文様
そして、一般的に弔辞に使われている切手柄って決まっていたりします。暗黙の了解というか事実上の標準というか、要は安全牌があるんです。
官製はがきならば、胡蝶蘭ですし、切手は当然ながら弔辞用ですね。
まぁ、官製はがきの場合はヤマユリが用いられることもありますし、切手は過度に派手でなければ(落ち着いた柄なら)問題なしとする意見もあります。
ただ、どうしてもそういう細かい部分まで気にする方がいらっしゃいますから、特に理由がない限り一番安全な切手柄を選ぶのが安心です。
とは言え、喪中用に買ってきた官製はがきが山桜だったとしても、切手がニホンカモシカだったとしても、わざわざ交換までする必要はないと思いますが、はがきも切手も1枚当たり5円で郵便局で交換してもらえます。あるいは、年末間近の不幸があって年賀状が利用出来なくなった場合は、無料で別のはがきや切手に交換してくれます。
結論としては、マナーは無いようで在るというか、やっぱり暗黙の了解なんですね。そしてそんなのを全く気にしない人たちも増えてきていますから、数十年後はこんな悩みなんて無くなっているのかもしれません^^;。
喪中はがきにいつまでに送るの?
繰り返しになりますが、喪中はがきって、年賀状が出せないことを伝える挨拶状です。
その目的から考えると、やはり先方が年賀状の準備を始める前に届ける必要があります。一般的には11月下旬から12月上旬までとされていますね。
人によっては、もう11月下旬から年賀状の準備を初めているかもしれませんが、そこまで考え始めたら、10月の内に送ることになりかねません。(笑)
基本的に郵便局での年賀状の引受は12月15日からですから、12月14日までに届けばいいでしょう。
もちろんすでに印刷済みの可能性はありますが、投函前であれば先ほど触れたとおり5円の手数料で別のはがきや切手に交換できますから、微々たる被害です^^。
まぁ、大抵の場合わざわざ喪中はがきを出すまでもなく、喪中ってことは知ってるんですよね。縁のある方たちには、亡くなった時点で連絡していますから。
ですからお叱りを覚悟で言い切ってしまうなら、年内に届けばOKでしょうって…
はい、「いつまでに送るの?」の答えというよりは、礼儀として送りましょうみたいな結論になってしまいました。
でも正直なところ、あなたもそう思いませんか?
まとめ
すみません。前章のお終いではくだけた感じで個人的な見解を申し上げましたが、喪中はがきのような慣習については、昔ながらのしきたりに従うべきというのが、いつわりのない本心です。
たとえそのしきたりについて異なる見解を持っていたとしても、従ったところでなんら害はありません。それどころか、年配の方達から「よく出来たやつだ」なんて見直される可能性が大きかったりします。
でも、そんなことを期待するからではなく、
「亡くなった方への礼を尽くす」
この気持がすべてだと思います。
だからこそ、受け取った方全員が故人を偲ぶきっかけになるような喪中はがきを送りたいものです。