喪中の場合、年賀欠礼の意味を込めて喪中はがきを送りますが、いろいろな事情から年賀状を送ってくる人もいます。喪中はがきをそもそも送っていなかったり、宛先不明で返ってきたり、送ったにも関わらず相手が失念していたりとかですね。
では、喪中で年賀はがきを貰った場合、返事は出すべきなのでしょうか?
もし返事を出す必要があるとするなら、それは喪中を知らなかった人だけでしょうか?それとも貰った人全てに対してなのでしょうか?
いざその立場になってみると、案外迷ってしまいますよね。
今日はそんな疑問に答えてみたいと思います。
喪中に年賀状が届いたら
喪中に年賀状が届いたら、あなたはどう感じるでしょうか?
喜びですか、困惑ですか、それとも憤りですか?
喜びを感じるのなら、悲しみを乗り越えつつあるか乗り越えた後なのでしょう。
困惑を感じるのなら、悲しみが薄れつつある時期なのかもしれません。
憤りを感じるのなら、まさに悲しみの最中なのだと思います。
悲しみが癒えて、でも喪中だから年賀状は来ないよねと思っていたところへ、気の置けない友人からの年賀状が届いているのを知り、思わず喜んでしまう。
悲しみは薄れつつあるものの、未だ祝い事に気を向ける余裕はなく、そんなときに届いた年賀状に戸惑ってしまう。
毎日悲しみに浸っているところに届いた年賀状。それを目にした瞬間、「こんな時に送ってくるなんて!」と思わず怒鳴ってしまう。
どれもが自然な反応ですし、同一人物であったとしても、そのときの心の状態でどの反応も有りうると思います。
では、その心の状態で年賀状が届いた場合の行動も決めていいものでしょうか?
個人的にはそれが正解だと思うものの、社会的常識に照らした場合やはり返事をするのがベストです。
では、年賀状に対する返事だからといって、こちらからも年賀状を送ればいいのでしょうか?
もちろん違います。
では、社会的常識とされている返事の仕方はどういったものなのでしょう。
喪中に年賀状が来たときの返事はどうする?
前章の最後でも触れましたが、喪中に年賀状を受け取った場合こちらからも年賀状の返信をするのはタブーです。
そもそも、喪中なので年賀欠礼を知らせるために喪中はがきを送っているわけですから。
では、喪中はがきを送ったにも関わらず年賀状を送ってくる相手は非常識なのでしょうか?
相手が喪中はがきを受け取っているか、喪中を知っていたかどうかに関わらず、別に非常識ではありません。
何故ならば、喪中はがきは自分からの年賀欠礼を知らせるものであり、相手からの年賀を拒否するものではないからです。
とは言え、やはり故人を偲んでいる相手に対して、年賀状を送るのを差し控える人が大多数ですから、大抵の場合年賀状を送ってくるのは喪中であることを知らない方だと思われます。
また、仮に喪中はがきを送った相手から年賀状が届いたとしても、うっかりしていたのかもしれませんし、先程上げた様に、気の置けない友達が気を利かせて送ってくれたのかもしれません。
なので、年賀状を受け取った場合、その全員に対して返事をすることをおすすめします。
何度も繰り返しますが、年賀状での返事はタブーです。
では、どんな形で返事をするのでしょうか?
一般的には、寒中見舞いで返事をします。ただ、その寒中見舞いにもいろんなルールがあるんですね。次章ではそのルールについてご紹介します。
喪中に年賀状が届いたら返事は寒中見舞いで
喪中に年賀状が届いた場合、返事は寒中見舞いでするのが一般的ではあるものの、寒中見舞いには出すべき時期があります。
年賀状への返事だからといって、すぐに寒中見舞いを出すわけにはいかないんですね。
まず、松の内(1月7日)の間は年賀状のやり取りをする期間とされていますから、その期間は避けて下さい。
なので、寒中見舞いを送るのは1月8日以降になります。
寒中見舞いは一応立春(2月4日前後)までとなっていますが、1月8日以降であれば可能な限り早く出す方がいいでしょう。年賀状を受け取ってから松の内が過ぎるまで待っていますので、それ以上無駄に日を過ごす必要性はありません。
なお、寒中見舞いはあくまでも相手のご機嫌伺い、すなわち寒さの厳しい季節に相手を気遣う便りです。その目的は喪中に受け取った年賀状への返事ではありません。寒中見舞いの中でそれとなく、喪中で年賀状を送れなかったことへ触れるのが礼儀です。
合わせてこちらの記事もご覧いただけると、少しは参考になると思います。
喪中の寒中見舞いはいつからいつまで?文面は?切手の柄は?
まとめ
喪中に年賀状が届いた時、受け止め方はいろいろあるでしょう。
でも、こちらの受け止め方は別として、相手は間違いなく善意から送ってきているんですよね。
もしかしたら、あなたの周りの人たちが、「喪中に年賀状を送ってくるなんて非常識!」なんて言うかもしれませんが、そんな言葉に振り回されたりしないで下さい。
年初なんですから、相手の善意を素直に受け止めてこそ、一年が最高の年になると思いませんか?